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I need you,福島

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 県境を越えただけで気持ちが変化するのがよくわかる。
ただの被災地ではないという思い。

 「福島って今どうなの?」
実は答えに窮する質問。

 「まだまだ戻れないからね。こっちに仮設がいっぱいあるよ。」
やっぱりダメなのだと思われたくない。

 「大丈夫だね。福島第一原発の近くを除けばちゃんと生活してるよ。」
じゃあもう応援しなくてもと思われたくない。

 足して二で割るような答えで本当にいいのか。

 出会えたのは美しい春の情景。
でもまだ明るくは描けない。
少しでも早く、曇りのない気持ちで桜を眺めたい。

 さくら、咲いたね!


LOVE TOHOKU.
LOVE FUKUSHIMA.



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峰はるか

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 今はむかし。

 上野から夜通し走り続けた7211M「ばんだい」が1番線に滑り込んでくる。
「あいづわかまつ、あいづわかまつ」
当時は珍しかった女性のアナウンス。
 「一番」の小出行423D、会津滝ノ原行321D、新潟行221Dがホームでアイドリング。
会津若松の朝。
 そして熱塩行621列車が北へ向かう。
塩川を過ぎるとオハフ61からは雪の飯豊山。
こういう日々をどれくらい過ごしたのだろう。

 今は、それから40年後。
美しいしだれ桜と飯豊の白峰。
今日も北会津、熱塩へ。
 あのなつかしい日々を胸に抱いて。


LOVE TOHOKU.
LOVE FUKUSHIMA.


Take the flower train ~ 花列車で行こう

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 三春っていいところ。
梅、桜、桃が一緒に咲くから。
それを待ちこがれて。

 ここも賑やか。
桜と桃の笑顔。
誰もいないから自分だけの花見。

 花、もっと笑ってよ。
福島へ。
還る人たちに。


LOVE TOHOKU.
LOVE FUKUSHIMA.

早苗月

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 早苗とる手もとや昔しのぶ摺

 芭蕉が旅した近く。
伊達の里で半日を過ごした。

 桜が散ると一気に気温が上がるこの土地。
薫風に早苗が揺れて。
光のまばゆさだけでなく、土や水の匂いまでいっぱいに取り込みたい。

 田植えが終わったらさなぶり。
原発事故の風評被害やTPPにも負げでらんにがんね。
自分より福島の農家の人たちがしっかり前を見据えている。
その姿に感動。

 こちらもいい風景に乾杯。
充実した旅の途中で。


負げでらんにがんね : 負けていられないからね

福島物語 Ⅲ

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 三脚を立てて待っていたら犬を連れた老人が話しかけてきた。
「今年はうさぎが出るのが早いね。」
「雪が少なかったからね。」
 彼はポケットから携帯を取り出した。
山がきれいなので写してほしいと。
使い方がよくわからなかったけど見よう見まねで1枚。
 聞けば飯舘村から避難しているのだという。
犬も一緒に。
明るい人で身体も丈夫そうだ。
「までい」な暮らしをしてきたのだろう。
 早く戻れる日が来れば、とは言えなかった。
どんな境遇かわからないから軽々しいことは。
 祈り。
吾妻もいいけど穏やかな阿武隈の山並みに囲まれる日々が来ることを。
 今年も雪うさぎが信達盆地を見下ろす。
風が暖かくなった。
花も咲く。


LOVE TOHOKU.
LOVE FUKUSHIMA.
までい : ていねいに 心をこめて じっくりと