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寒々

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 残り柿。
ひと気のない山間で鈴なりになっている。
過疎化で手入れをする人もいないのか。
 南会津では12月になると早々に雪が来る。
晩秋と冬の同居。
 ふと午後の陽が差した。
もう暖かさに力がない。
土地の人は一度雪が来ると冬の決意を固めるのかも知れない。
都会では窺い知れない気持ちだ。

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季節は巡り

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 紅葉は盛りを過ぎていた。
吹く風に暖かさが混じるように感じてしまう頃。
機関車の紅がそれを補う。
 奥羽の山を越えてきた。
その前に板谷の峠を越えてきた。
いつだって峠越えは中間台車のリズム。 
 カシャン、カシャン。
あれからもうだいぶたってしまった。

昭和プレイバック

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 オート三輪だ。
ぐるぐるぐるぐる時代がさかのぼる。
昭和30年代に還ってきたよ。
子どもの頃に。
 あの頃ってさ、こんなに楽しかったんだね。

山里の秋

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 山々が絵具をパレットに落としたように染まる。
小春日和の中、カマが折り返しを待っていた。
転向を終えたひととき。
 遅れてきた世代。
あの頃見ることのできなかった情景。
 豊かな地。
C11はこんなに美しかったのか。
あの頃もこうだったのか。
 去りがたし。
 永遠に美しくあれ、只見の里。