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生きているカマ

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 最後の活躍です。
改正後にどうなるかはわかりませんが、美しく見送ってあげたいものです。
40年以上の長きにわたり、東北の主力として精一杯生きてきました。
もし、本線から去るならそれは時代の流れ。
その功績を讃えて涙ではなく大きな拍手で送りたいと思います。
最後までお互い頑張りましょう!

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峠へ

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 これより峠道。
登る。ただひたすら登る。
県境までの33パーミル。
先人の築いた坂道を。
今も苦か。今は楽か。
まだ若いが、いずれ峠道の歴史に名を刻むまで。

明日も雪か

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電車が去った。
気づかないうちに日没となったようで、周囲はブルーモーメント。
 いつかこんな光景を見た記憶がある。
磐越西線か。
あの日も寒かった。
写し終えると皆黙々と帰途についた。
成否の思いを胸にポイントを去って行った。
 そんな風景がここにもある。
正直、早く暖かい場所へ帰りたい。
ちょっとした寂寥感。
 構内の先でまた雪が風に舞った。

寒気通過

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 吹雪も収まりつつある冬の駅。
山形からの列車。
10分遅れ。
 クールな印象のあるステンレスの電車も体裁などかまってはいられない。
この路線の宿命だ。
がんばっているじゃないか。

駅守2

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 ある無人駅の除雪のために、作業員がもう一人やってくる。
「いやあ、荒れたねえ。」と言いながら待合室に入ってきた。
このあたりも昨夜は風雪が強かったのだろう。
まさに「荒れた」という言葉がふさわしい天気。
 それにしても律義な仕事ぶり。
最近の電車は短編成だから停車位置しか除雪しないのだろうと思っていたが、ホームの端まできれいにかいている。
おまけに駅前の車寄せのところも。
これも鉄道魂と言うのだろうか。
 こちらは待合室で時間をつぶす。
何か申し訳ないような気分になりながら、ぼんやり外を眺めていた。
すっかり凍りついた窓の向こうで黙々と作業をしている。

 ホームで撮影して待合室に戻ると、ちょうど仕事を終えた二人が帰るところだった。
「また荒れっからね。早く帰ったほうがいいよう。」
相変わらずの吹雪の中、笑顔があった。
 どこにでもあるようなありふれた駅だけど、こだわりを持った人が守っている。

駅守1

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 無人駅の待合室でお目当ての列車を待っている。
無機質な小さな駅舎には自動券売機が立っているだけ。
外は吹雪だから風が当たらないだけまだいい。
それでも冷気の中で待つのはつらい。
クルマで待っていればよかったか?
ただでさえ寒いのに、今では当たり前のようになった防犯カメラがついている。
自分も見られている。
その殺伐さに余計寒さが身にしみる。
 ふと見ると、作並方から作業員らしき人が歩いてくる。
待合室に入ってきたので話ぐらいしないと不自然と思い、挨拶。
「巡視か何かですか?」
「いいや、除雪だ。」
保安帽にはJRの関連会社名と名前が。
年齢的には明らかに退職者だ。
このあたりに多い名字だから鉄道OBが委託されているのだろうか?
 倉庫から雪かきを取り出すとホームの除雪を始めた。
外は相変わらず吹雪。
寒いだろう。
 2本あるホームのうち1本は朝晩しか使われないから積もっている。
黙々と雪をかく。
後姿に惹かれるものがある。
構図的にはこちらを向いてもらったほうがいい。
ただ、人というのは後姿で語ることがある。

 駅員のいない駅を守る人がいる。
気持ちがふっと暖かくなった。

真冬日

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 旅情。
 奥羽の山越え。
この路線は15分延で機能している。
 太平洋側の真冬日。
電車も乗務員も立ち向かう。
その姿。
 温暖化とは言ってもこのくらいの厳しさはある。
明日も予報は雪。

冬の日

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 その頃は今よりも雪が多かった。
それでも旧客の中は暖かい。
ホームから扉を開け、デッキからまた扉を開けて客室に入る。
木製の床を踏みしめて席を決める。
ほのかに暖かい。
ほっとする。
 今様の、両開きのドアが開くと一気に暖気が持っていかれるステンレスの電車とは違う。
県境の駅に着くと乗客がまばらになるが、それでもハコは暖かい。
 そんな旅があった。