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矜 持

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 柱時計がゆっくり時を刻む。
業務日誌に目を通して軽くうなずくと判を押した。
定時運行、ゼロ災。
表情がちょっと緩んで。

 吹雪の今朝はまだ暗いうちに出勤。
駅の入り口とホームの雪を掻いた。
長年繰り返したことだから。
 来年は定年。最後の冬。
事務室のストーブではやかんから湯気が立ち昇って。
大きな湯呑でお茶をすすった。
窓の外に目をやると、冬ざれ。

 誇りと重みを持った人たちがいた。
だいぶ前。



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