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駅守1

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 無人駅の待合室でお目当ての列車を待っている。
無機質な小さな駅舎には自動券売機が立っているだけ。
外は吹雪だから風が当たらないだけまだいい。
それでも冷気の中で待つのはつらい。
クルマで待っていればよかったか?
ただでさえ寒いのに、今では当たり前のようになった防犯カメラがついている。
自分も見られている。
その殺伐さに余計寒さが身にしみる。
 ふと見ると、作並方から作業員らしき人が歩いてくる。
待合室に入ってきたので話ぐらいしないと不自然と思い、挨拶。
「巡視か何かですか?」
「いいや、除雪だ。」
保安帽にはJRの関連会社名と名前が。
年齢的には明らかに退職者だ。
このあたりに多い名字だから鉄道OBが委託されているのだろうか?
 倉庫から雪かきを取り出すとホームの除雪を始めた。
外は相変わらず吹雪。
寒いだろう。
 2本あるホームのうち1本は朝晩しか使われないから積もっている。
黙々と雪をかく。
後姿に惹かれるものがある。
構図的にはこちらを向いてもらったほうがいい。
ただ、人というのは後姿で語ることがある。

 駅員のいない駅を守る人がいる。
気持ちがふっと暖かくなった。

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